昔から知られている日本昔話『笠地蔵』を、AIを使って一本の短編映像にしてみました。
雪深い山里に暮らす、おじいさんとおばあさん。
もうすぐお正月だというのに、二人にはおもちを買う余裕がありません。
そこで、おじいさんは二人で心を込めて編んだ笠を町へ売りに行くことにします。
しかし、その日は雪がひどく、笠はひとつも売れませんでした。
帰り道、おじいさんは雪の中に並ぶ六体のお地蔵さまを見つけます。
朝に雪を払ってあげたはずなのに、帰る頃には再び真っ白。
「寒かろうな」
そう思ったおじいさんは、売れ残った笠をお地蔵さまたちにかぶせてあげました。
けれど、笠は五つしかありません。
最後のお地蔵さまには、自分がかぶっていた笠をそっとかぶせます。
そして、その夜――
静かな雪の中から、不思議な足音が聞こえてきます。
翌朝、家の前に置かれていたのは、お米、おもち、野菜、薪など、たくさんの贈り物。
雪の上に残された足跡をたどっていくと、その先には昨日の六体のお地蔵さまたちが静かに並んでいました。
今回の映像では、昔話そのものの素朴な雰囲気をできるだけ残しながら、雪の冷たさ、囲炉裏のぬくもり、夜の少し不思議な空気を実写風に表現しています。
人にしてあげた親切は、必ず返ってくるとは限りません。
それでも、誰かを思ってしたことは、その人自身の心を少しだけあたたかくしてくれる。
そんな小さなぬくもりがあれば、寒い冬も案外悪くないのかもしれません。
そんな気持ちで、今回の『笠地蔵』を作りました。
AI日本昔話『笠地蔵』
静かな雪景色と、少し不思議であたたかな物語を、ゆっくり楽しんでもらえたらうれしいです。
今回も、映像・BGM・音声などを組み合わせながらAIを使って制作しました。
昔話をAIで映像にすると、文章だけで読んでいたときとはまた違った空気が見えてくるのが面白いところです。
これからも、昔から知られている物語を、ときどきAI映像として形にしてみたいと思います。







